まぐろ印のツナ〜犬派んちの猫〜

老犬介護を終えて魂の抜けた生活をしていた犬母ちゃんの手の中に突然落ちて来た仔猫。家族に置いてきぼりを食らってしまった仔猫を犬母ちゃんが育てる波乱の日常とともに猫のために母ちゃんがお勉強をした情報をお届けします。

MENU

犬母ちゃん、保護猫に名前をつける

f:id:oyabun7badlands:20210211100056j:image

名前というのは親から最初に贈られる大切なプレゼントである。

そういう話をよくうちの祖母はしていました。

確かに……

これから大切に育てる命に名前をつける時、それに込められる想いは、いつも、その命の未来を大切にする気持ちで、名前をつけるという行為は、その命に、輝ける未来をプレゼントしているようなものです。

私は、ある日突然掌の上に落ちて来た小さな命を、これから大切に育てる決意をしました。

ですから私は彼女に、呼び名ではなく、正式な名前をプレゼントしなければなりません。

それは、彼女が私の「人間でないムスメ」である証であり、私が彼女を決して裏切らないという誓いのしるしでもあるのです。

降って来た呼び名

f:id:oyabun7badlands:20210211105053j:image

彼女の呼び名は、彼女が掌に落ちて来たように、突然、頭の中に降って来ました。

膝の上で彼女にミルクを与え、排泄のお世話をしながら、ふと浮かんだ呼び名で彼女に声をかけました。

「つーたん」

彼女の耳がその時はっきり聴こえていたのかどうかはわかりません。

けれど、彼女はきょとんと私を見上げて、小さな可愛らしい声で鳴きました。

実際にどうだったのかはわかりませんが、私には返事をしているんだと感じました。

それから私は彼女を「つーたん」と呼び、声をかけ、お世話をしました。

しかし、私にとってそれはあくまで「呼び名」であり、正式な名前とは違うモノでした。

彼女のお世話がひとしきり落ち着いた頃、私は彼女に正式な名前をつけなければと考え始めました。

当然、「つーたん」と呼べる名前が好ましい。

知人の間では、子供に変な名前をつけそうな人ナンバーワンな私ですが、一生懸命考えました。

その時の第一候補は「つくね」でしたが、どうもしっくりと来ません。

老犬まぐろさんと野良猫の物語

f:id:oyabun7badlands:20210211091609j:image

そんなおり、我が大切な相棒を見守ってくれていたフォロワーさんから、こんなステキな物語をいただいたのです。

その物語があまりに素敵なので、私流に少しアレンジしてみました。

f:id:oyabun7badlands:20210211085610j:image

老犬まぐろさんの日課はベランダパトロール。

母ちゃんとの生活を安全に守るため、毎日ベランダから外の様子を伺います。

まぐろさんは、パトロールの時、お隣さんの花壇を眺めるのが大好きでした。

そして季節の花が咲くのをいちはやく母ちゃんに報告するのです。

しかし、最近は少し心配もありました。

お隣さんの花壇の色が変わるたび、自分の身体が少しずつ動かなくなるのです。

もしも、自分が全く動かなくなった時、母ちゃんの事を誰が守るのでしょう。

優しいまぐろさんは心を痛めていました。

ある日、まぐろさんは一匹の野良猫とお友達になりました。

まぐろさんは、ベランダパトロールのたび彼女に挨拶し、最初、彼女は興味なさそうに「やあ」とだけ答えました。

それでも、彼女は時間が経つごとに、まぐろさんに短いお話をしていくようになりました。

自分は野良猫なので、もしも赤ちゃんをたくさん産んだらどうやって育てようと、野良猫は悩んでいるようでした。

野良猫は自分が生きていくのが精一杯です。

赤ちゃんがたくさん生まれたら、全部の赤ちゃんを大切に育てることは難しいかもしれません。

まぐろさんは思いました。

母ちゃんならとても大切に育ててくれるのに……

母ちゃんは、ここのところ毎日、まぐろさんが居なくなった時のことをとても心配します。

けれども、まぐろさんは知っていました。

自分の身体はそのうち母ちゃんの傍にいられるものではなくなるでしょう。

もしも、赤ちゃんがたくさん生まれて、育てられないと思ったら、その中の一番か弱い子を、うちの母ちゃんに預ければいい。

まぐろさんは野良猫にそう話しました。

野良猫はとても喜んで、まぐろさんちのお隣で子供を生もうと思ったのでした。

f:id:oyabun7badlands:20210211091551j:image

フォロワーさんから聞いたこの話が、私はとても大好きで、そうであったらいいなといつも妄想するのです。

いつでも胸に相棒を

f:id:oyabun7badlands:20210211101013p:image

私の心の中から、まぐろさんが居なくなる事はありません。

それほど彼女は、私にとってとても大きな存在です。

今の私はまぐろさん無しでは語れません。

まぐろさんとの過去は、今現在の私を作り上げているものですので、まぐろさんを無かった事のように扱う事は、私自身を否定する事になります。

ですから、私とつーたんの生活の中にも、常にまぐろさんは存在するのです。

残念ながら、まぐろさんとつーたんが顔を合わせる事はありませんでした。

けれども、まぐろさんという姉がつーたんに存在した事は、つーたんの新しい生活にはとても重要な事実であり、彼女の生活の中には必ずまぐろさんが存在するのです。

そして、まぐろさんはこれからも、私とつーたんの平穏と幸せを見守ってくれるに違いありません。

私は「まぐろ」という犬を一生忘れる事はありませんし、これからもずーっと胸の中の相棒と語らいながら生きていくのだと思います。

命名「ツナ」

f:id:oyabun7badlands:20210211105310j:image

色々な事が相まっていたのでしょう。

例えて言うなら、果物が熟すように。

満を持してと言っても過言ではありません。

彼女の姉の名前は、「まぐろ」

ひらがなで「まぐろ」

妹の名前は「ツナ」

カタカナで「ツナ」

母ちゃんと共にとても長く一緒に暮らし、母ちゃんの一部になっているお姉ちゃんから名前を頂いて、私は彼女を「ツナ」と名付ける事に決めました。

いざ、名付けてみると、それ以外ないというくらいにしっくり来る名前で驚いています。

そして、まぐろさんのTwitterアカウントのリプを見ると、「ツナ」という名前を候補に挙げていらっしゃる方がたくさんいて、びっくりすると同時にとても嬉しかった。

皆さんの心の中にも、ずーっとまぐろさんが居るんだなと思うと、少し泣けてしまいました。

これからも、まぐろさん共々、ツナの事もよろしくお願いします。